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FAO駐日連絡事務所 Liaison Office in Japan

農業遺産と持続可能な未来のためにパートナーシップと提携を促進

GIAHS国際フォーラムの表彰式にて
03/06/2013

国連食糧農業機関(FAO)は、5月29日、世界重要農業遺産(GIAHS)国際フォーラムを石川県の能登にて開催した。本プログラムは、GIAHS候補地のプレゼンテーションで始まり、ハイレベル・ディスカッションや記念シンポジウム、最終日には地元のサイト視察が実施された。 
 
本会議には、石川県の谷本正憲知事、農林水産省の加治屋義人副大臣、そしてジョゼ・グラジアノ・ダ・シルバFAO事務局長が出席した。 
 
第4回目となる本会議は、実際のジアス認定サイトで開催された初めての会議となった。今年の会議には、中国、韓国、フィリピン、タンザニア、モロッコやチリなどから500人以上が参加した。 
 
開会式では、パルヴィス・クーファカン世界農業遺産財団代表が、GIAHSサイトの概要並びにそれがもたらす重要性に関して述べた。 
 
2日目の各国政府代表や研究者によるハイレベルセッションで、グラジアノ・ダ・シルバ事務局長は、「伝統的な農業は、人々に食料を与えそれを持続的に促進していくだけでなく、世界の飢餓と闘うための手段としても重要である」と強調した。 
 
農林水産省の加治屋副大臣は、この会議で共有された情報や議論が、将来の持続可能性への知識や課題への取り組みに貢献すると述べた。また、谷本知事は、ジアスサイトに居住する人々の意識向上の重要性、そしてこの会議が能登で開催されたということで石川県民によりジアスが身近に感じられるようになるだろうと述べた。 
 
新たに6箇所のサイトが正式に認定登録された。その中の3箇所は日本(熊本阿蘇の広大な草原と持続的農業、静岡県の茶草場の伝統農法、大分県の国東半島宇佐の農林漁業循環システム)、中国では2箇所(会稽山の古代中国のトレヤ(カヤの木)」(浙江省紹興市)、宣化のブドウ栽培の都市農業遺産(河北省張家口市))、そしてインド1箇所(海抜以下でのクッタナド農業システム」(ケララ州))である。また、今年の会議では、能登コミュニケ(共同声明)が採択され、先進国と発展途上国との間のパートナーシップの強化が必要であること、そして更なるGIAHSサイトの認定の促進を目指すとした。 
 
石川県は、国内外からの参加者に対し、会議後に実際に同県の農業遺産である能登の里山里海を巡るコース視察を催した。豊かな自然と海が織りなす田園風景、そして農業遺産地域の暮らしの中で育まれた漆器制作や酒造りなどの文化に触れる機会を提供した。 
 
この2013年世界重要農業遺産国際会議は、将来の持続可能性について考えそれに貢献していくために、地元や政府、国内及び国際的な参加者との間での連携をより示す生産的なイベントとなった。