国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所

活動

FAOの活動は、主に下記の4つより成り立っています。

■開発援助



FAOは援助国や開発銀行などからの資金供与を受け、農業、林業、水産業、栄養改善等に関する数千のプロジェクトを実施・管理しています。具体的には、国連の支援アピールや加盟国からの要請を受け、事前調査をもとに計画を立て、実施していきます。また、進捗状況を評価し、地域経済・社会に与える影響、住民の生活水準・栄養状況改善等のプロジェクトの総合的評価も行います。WFP(国連世界食糧計画)など他の国連機関や人道支援機関と協力して、その地域住民やコミュニティ全体の生活環境改善のためのより包括的なプロジェクト実施を進めています。主な開発援助の事例としては、以下のとおりです。

食料安全保障特別事業 SPFS (Special Programme for Food Security)
食料安全保障の達成を目標とし、特にプログラムが実施される国のオーナーシップ・地元のエンパワーメントを中心として、農業生産力向上のみならず、貧困・脆弱者層の食料へのアクセス状況の改善を目指しています。

○技術協力支援 Technical Cooperation
緊急・特別な農林水産にかかわる問題解決への比較的小規模で短期のプロジェクトになります。

緊急復興支援 Emergency Relief and Rehabilitation
洪水・旱魃等自然災害や長年続いた紛争からの復興等への支援で、多くは国連アピールを通じて資金が集められます。

越境性植物病害虫緊急予防システム EMPRES (Emergency Prevention System for Transboundary Animal and Plant Pests and Diseases
国境をまたがる植物病害虫を、鳥インフルエンザ等家畜病と砂漠バッタの大きく2つに分け、状況把握、ソースの限定、措置施行、拡大阻止、予防等のプログラムを実施しています。

信託基金(トラストファンド) Trust Fund
各国政府や民間団体がFAOに目途を決めて資金を預託し、FAOが食料増産や人々の生活水準向上等農漁村開発を図る制度です。

FAO飢餓撲滅草の根募金
キャンペーンなどを通じてご寄付いただいた全額が、食料が不足しているアジアやアフリカでの食料生産におけるマイクロ・プロジェクト(1プロジェクト当り1万ドル以下の小規模)に充てられます。

 

■世界の食料・農林水産業に関する情報収集、情報提供



加盟国や他の国際機関、衛星等からの情報をもとに、世界の食料生産・農林水産業の状況を常時把握、監視し、その分析結果を提供しています。インターネットより、FAOが収集した豊富な情報にアクセスできます。各種統計、白書、調査・研究報告書、会議文書、政策ガイドライン、国際規格、マニュアル等の資料は、多くを英語、フランス語、スペイン語などで公表し、多くの方々より参照していただけるようにしています。こうした資料はFAO本部のホームページからダウンロードができます。詳細はこちらから。

※日本語資料のページはこちら

世界の食料・農林水産業に関する政策提言

ローマ(イタリア)食品規格、公正な貿易取引、環境基準管理、遺伝資源保護等加盟国が協調して取り組むべき分野について、加盟国と協調して国際的な協力体制を促進しています。FAOはまた、その長年の経験から多種多様な情報ネットワークと優れた技術専門家を擁し、農林水産業政策・計画の策定、組織整備及び法制度草案等、農林水産業・農村の発展や貧困削減に貢献するための独自の提言を行っています。政策提言の事例は、以下のとおりです。

国際食品規格委員会(コーデックス) Codex Alimentarius

総合的病害虫管理方式 IPM Integrated Pest Management

FAO余剰処理原則 (食料問題委員会下の余剰処理協議小委員会) Committee on Commodity Problems - Consultative Subcommittee on Surplus Disposal

食料農業植物遺伝資源に関する国際条約 International Treaty on Plant Genetic Resources for Food and Agriculture

世界森林資源評価 Global Forest Resources Assessment

責任ある漁業のための行動規範 Code of Conduct for Responsible Fisheries

■中立的討議の場の提供

加盟国への支援・助言者としての立場から、先進国・開発途上国がともに討議し、相互理解を深め、食料・農林水産業分野における国際協力関係をより一層強化できるよう、中立の議論の場を提供しています。特に懸念される問題についてはトップレベルの国際会議も主催しています。開催されている会議の事例は以下のとおりです。

農地改革及び農村開発に関する世界会議 World Conference on Agrarian Reform and Rural Development

水産業開発と管理に関する世界会議 World Conference on Fisheries Development and Management

国際栄養会議 International Conference on Nutrition

世界食料サミット World Food Summit