国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所

ヒトへの鳥インフルエンザ

1.今までの世界的インフルエンザ流行

過去、インフルエンザの流行には以下のような事例がある。

1918年:スペイン風邪(H1N1)・・・ 4,000万人

1957年:アジア風邪(H2N2)・・・ 200万人以上

1968年:香港風邪(H3N2)・・・ 100万人以上

但し、これらは全て強毒型(HPAI)ではなかった。

一方、1997年に発生した香港風邪(H5N1)では、18症例と6名の死亡が記録された。これは、HPAIウイルスの直線感染による世界最初のヒトの症例となった。

 

2.鳥からヒトへの高病原性鳥インフルエンザが感染症例数はどの位か?

ヒトの鳥インフルエンザ(H5N1)の感染確定症例数を下表に示す。以下の数値では、人から人への感染ウイルスの症例はみられていない。

 

3.高病原性鳥インフルエンザの鳥への感染例とヒトへの感染例の分布図

左図には、鳥がH5N1に感染した例のある国(赤色)を、右図には、左図にヒトが鳥からのH5N1に感染した例のある国を重ねた図(橙色)を示す。(資料:FAOローマ本部)

 

4.新型インフルエンザウィルスに変異することへの備えとは?

新型インフルエンザウィルスに変異することへの備えとして考えられることは、(1)治療薬・タミフルの備蓄、(2)新型ウィルスが出た際にワクチンの開発を行う、(3)患者の出国自粛、防疫徹底、(4)流行地からの検疫強化、(5)ワクチンの接種・患者の入院勧告・集会・出勤の自粛、(6)航空・船舶の国際線の運行自粛、(7)非常事態宣言の発令、などと考えられる。

 

出典について

注釈を記載しているものをのぞき、写真、図表、数値などはすべてFAO駐日連絡事務所によるものです(一部、独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構動物衛生研究所のホームページを参考とさせていただきました)。なお、本Q&Aページの作成過程で、森山浩光氏(獣医師、技術士)から鳥インフルエンザに関する資料および貴重な助言・示唆をいただきました。ここに厚く御礼申し上げます。