国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所

持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)とは?

ミレニアム開発目標の後継にあたり、世界のリーダーは2015年9月の国連サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を採択しました。この中には、17の目標が掲げられており、各国は今後15年間、"誰も置き去りにしない"(No one will be left behind)ことを確保しながら、あらゆる形態の貧困に終止符を打ち、不平等と闘い、気候変動に対処するための取り組みを進めることになります。

FAOとSDGsについて

食料と農業は、目標1の「貧困をなくす」や目標2の「飢餓をゼロに」といった17の目標の中心に位置しているといえます。また、食料安全保障とそれに関連する天然資源や農村開発は、すべての目標を特徴づけています。

FAOは、持続可能な開発の3つの側面において独自の専門知識を持つ国連の専門機関です。 FAOは、人々が地球生態系と調和的に相互作用を図り、その恩恵を享受し、現在と将来の世代のために、生物多様性とあらゆる天然資源を守り持続可能な方法で利用する世界の実現を目指すSDGsの実行を支えています。

SDGs達成のためのFAOの活動

FAOは、政府および開発パートナーが、食料安全保障と栄養摂取の促進のための適切な政策、プログラム、法的枠組みを策定するのを支援しています。また、農業および農村開発のため公的および民間投資を求める国を支援しています。

FAOは、飢餓との闘いにしっかりと焦点を合わせ、より持続可能な食料システムの創出に向けて戦略枠組みを掲げています。これによってFAOは、持続可能な開発目標の実行を先導する国の支援者として、確固とした立場にあります。 FAOはまた、国際的な専門知識の提供を通じ、2030年までに飢餓ゼロを実現するのに必要とされる、南南協力をはじめとする広域かつ国際的パートナシップを支援するにふさわしい立場にあります。

FAOはポスト2015年開発アジェンダのプロセスに積極的に関わり、食料と農業が経済的、社会的、環境的に持続可能な方法ですべての人々――特に最も貧しい人々――の生活水準の向上に寄与し、飢餓と栄養失調のない世界を実現するという本組織のビジョンに基づき、専門知識を提供して加盟国およびすべての利害関係者を支援しています。

FAOは今後も、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実行とモニタリングに向け、各加盟国および関係者と協力していきます。

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