国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所

世界の食料問題を考える日として国連が制定した日、それが毎年10月16日の「世界食料デー」です。この日はFAOの創設記念日です。1979年の第20回FAO総会の決議に基づき、1981年から世界共通の日として制定されました。

世界の一人一人が協力し合い、最も重要な基本的人権である「すべての人に食料を」を現実のものとし、世界に広がる栄養不良、飢餓、極度の貧困を解決していくことを目的としています。

2022年世界食料デー「誰一人取り残さない。より良い生産、より良い栄養、より良い環境、より良い生活」 


2022年、世界はパンデミック、紛争、温暖化の一途をたどる気候変動、物価上昇、国際的な緊張の高まりなどに直面しています。これらは、世界の食料安全保障を脅かしています。

私たちが築くべき持続可能な世界は、世界の誰もが、どこにいても、常に栄養のある食事が十分に手に入る世界です。

誰一人、取り残されてはなりません。

私たちは、より良い世界に向けて努力してきましたが、依然として多くの人が取り残されており、人類の発達や、イノベーションや、経済成長の恩恵を享受できていない状況に置かれています。

世界では、何百万もの人々が経済的な理由で健康的な食事をとることができず、食料安全保障が確保されなかったり栄養不良にさらされています。ただし、飢餓を撲滅するには、食料の供給量さえ確保すればいいというわけではありません。実際、この地球上の全ての人が食べていけるだけの食料は生産されているのです。

問題は、栄養のある食べ物が入手可能な状態にあるかです。新型コロナウイルスによるパンデミック、紛争、気候変動、各種の格差、物価上昇、国際的な緊張の高まりなどいくつもの課題により、その実現が妨げられています。

世界では、貧しく食料安全保障が確保されていない人々のうち、75%が農業や自然資源に生計を依存しています。彼らは、自然災害や人的災害による影響を最も受けやすく、また性別・人種・社会的地位により、社会から取り残されることが多くあります。彼らにとって、研修を受けること、お金を借りること、イノベーションや技術を学ぶことは極めて難しいことなのです。

より良い生産、より良い栄養、より良い環境、そしてより良い生活

国際化が進んだ私たちの世界は、経済、文化、そして人々が益々相互に繋がってきています。自分が誰であるか、またどこに住んでいるかにより脆弱な立場に置かれている人もいますが、現実には、私たち皆が脆弱な状況に置かれているのです。もし誰か一人が取り残されたら、それはこの「繋がり」の一つが断たれることを意味します。そしてその影響は、取り残されたその一人の人生だけではなく、私たちにも及ぶのです。

世界的な危機を前に、今まで以上に世界規模での解決策が必要です。より良い生産、より良い栄養、より良い環境、そしてより良い生活を目指すことで、長期的な視点に立った発展、包摂的な経済成長、そしてレジリエンスを踏まえた持続可能で包括的な解決策を実行することにより、農業・食料システムを変革することができます。

私たちの行動が、私たちの未来を創る

持続可能な世界では、一人一人が重要です。

政府、民間セクター、学術・研究機関、市民社会、そして個々人が団結して、世界の人々の食料・栄養・平和・平等への権利について、優先的に取り組まなければなりません。若者を含めた私たち一人一人が、より分かち合い、優しさをもって行動し、包摂的で持続可能な未来へ歩むことができるのです。

私たち全員が、その変化の主体とならなければなりません。

 

関連リンク

  •  World Food Day (英語)のウェブサイトはこちら