国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所

日本語資料

世界食料デーは、国連が定める国際デーの中でも最も活発に取組みが行われる日の1つです。150に及ぶ国々で、何百ものイベントや取組みが開催され、政府や企業、NGO、市民社会、メディア、一般の人々、そして若者が共にこの日を祝います。だれ一人取り残すことなく、飢餓に苦しむ人々や全ての人に健康的な食事を確保するために、世界的な認識と行動を促します。
FAOの創設からの75年間で、世界の貧困、飢餓、栄養不良との闘いは大きく前進しました。農業の生産性とフードシステムも目覚ましい発展を遂げました。その一方で、あまりにも多くの人々がいまだに脆弱な状態に置かれています。20億を超える人々が、十分な量の、安全かつ栄養のある食事を日常的に摂ることができていません。さらに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックという新たな懸念が加わり、食料安全保障、栄養、生計面でこれまでに実現された重要な進展が後退する恐れが生じています。今こそ、私たちのフ ードシステムや経済、社会的な支援体制をむしばみ続けている根強い不平等と非効率の是正に取り組むべき時です。より良い復興に向けて取り組む時なのです。
ゼロ・ハンガーの時代を実現するために、農業を気候変動に適応させよう
2015年の世界食料デーテーマは「社会保護と農業:農村貧困の悪循環を断つ」。 社会保護は、貧しく食料不安にある人々を保護することを目的とし、彼らを貧困と飢餓から救い出すための政策、プログラム、介入を組み合わせたものです。貧しく脆弱な立場にある人々に対し、財政的あるいは現物支給支援を提供するさまざまなプログラムを通して、社会保護は、彼らの収入、能力および権利を改善します。
2013年世界食料デー「食料・栄養安全保障への持続的食料システム:健全な食料システムが 健康な身体をつくる」
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