日本語資料
本報告書では、飢餓の撲滅(SDG 2)に対する酪農の潜在的貢献を定量的に明らかにし、バランスのとれた健康的で安全な栄養を与える上での乳製品の役割を紹介します。飢餓の撲滅は今の世界が抱えるもっとも大きな課題の1つであり、持続可能な開発にとって不可欠な要件です。開発途上国を中心とする人口増と経済成長により、畜産品へのニーズは今後30年で大幅に増加するでしょう。一般に畜産セクター、特に酪農乳業セクターは、食料安全保障および栄養改善、持続的な経済成長、包摂的な社会開発を促し、同時に自然資源を効率的に活用しながら、このニーズの課題に対応する助けとなるでしょう。
この出版物は、栄養過多および肥満が世界的に増加傾向にあり、どの地域においてもこれを覆すことができていないという事実を受け作成されるに至る。現在の食料システムは、あらゆる形態の栄養失調、つまり栄養をめぐる課題に対処するために必要とされる健康的で持続可能な食事を提供していない。本出版物は短く簡潔な形で、国会議員を含む政策立案者を対象にしており、栄養をめぐる課題や栄養を議題として取り上げ続けるために何ができるかについての情報を提供している。
この文書は、幅広いパートナー機関との新たな連携のために、FAOの「COVID-19対応・回復プログラム」の概要を紹介します。FAOは、パンデミック下とその後の両方の状況において、全ての人々に栄養ある食料を確保するための迅速で調和のとれたグローバルな対応に向け、13億米ドルの初期投資への支援を要請しています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックに対応し、世界の飢餓に終止符を打ち、そして全ての人のより良い未来を創造するために、FAOと共に取り組むことへのご関心のある全ての機関・政府に、ご協力を呼び掛けています。
日本は1951年に国際連合食糧農業機関(FAO)に加盟して以降、FAOの最重要パートナー国のひとつであり、食料安全保障の確立と自然資源の持続可能な利用の促進に努めてきました。日本の財政支援、専門技術や人材は、FAOの取り組む国際基準の設定や気候変動の緩和と適応、動植物の越境性病害虫への対策、栄養、世界農業遺産(GIAHS)、緊急対応やレジリエンスの構築といった幅広い分野において、きわめて重要といえます。
もし、わたしたちがすべての森の木を切りたおしてしまい、豊かな 海を守ろうとせず、そのうえ気候変動に苦しんでいる人たちのた めに何もしなかったら、世界はどうなってしまうのだろう? この本 では、まほうにかけられた、ある世界がかかえる気候変動や農業 についての大事な問題を、ロレンツォ・テッラネーラによるイラスト といっしょに見ていくよ。