本報告書では、飢餓の撲滅(SDG 2)に対する酪農の潜在的貢献を定量的に明らかにし、バランスのとれた健康的で安全な栄養を与える上での乳製品の役割を紹介します。飢餓の撲滅は今の世界が抱えるもっとも大きな課題の1つであり、持続可能な開発にとって不可欠な要件です。開発途上国を中心とする人口増と経済成長により、畜産品へのニーズは今後30年で大幅に増加するでしょう。一般に畜産セクター、特に酪農乳業セクターは、食料安全保障および栄養改善、持続的な経済成長、包摂的な社会開発を促し、同時に自然資源を効率的に活用しながら、このニーズの課題に対応する助けとなるでしょう。
日本語資料

OECD-FAO 農業見通し 2024-2033 エグゼクティブ・サマリー
2024/07/08
OECD-FAO農業アウトルック2024-2033は、国、地域、世界レベルでの農産物及び水産物市場の今後10年 間の見通しに関する包括的な分析を提供している。このアウトルックは、OECDとFAOが加盟国や国際機関 と協力して20年間共同で作成してきたものである。このアウトルックは、特に最近の世界的なCOVID-19の 感染拡大、地政学的緊張の高まり、気候変動の影響の増大という状況において、政策立案のための体系的 な参考資料として機能している。この第20回目の共同農業アウトルックは、過去20年間の世界農業の発展 を振り返り、2033年までの予測を提供する。

水は命の源、食の源。誰一人取り残さない
2023/09/23
今、私たちが行動するかどうかにかかっています水不足は、この時代の最も深刻な開発課題のひとつです。しかし、住む場所によっては、水資源の脆さが見えにくいかもしれません。その理由はおそらく、私たちの多くが、日常生活や経済活動の中で常に水を得られるため、いまだに24億もの人たちが水不足に苦しむ国で生活していることを想像できないからでしょう。 地球は青い海で覆われているため、塩分を含まない淡水がわずか2.5%しかないことや3、水源が平等に散らばっているわけではないこと、そして水資源がどんどん枯渇しつつあることを、いとも簡単に忘れてしまうのです。水資源が枯渇する理由はさまざまですが、究極的には人間の営みが原因です。飲料水や農業用水、必要物資を生産する工業用水だけでなく、私たちを支える態系を維持するための水も、どんどん少なくなっています。多くの場合、水の危機は、水不足の地域に暮らし、危機に襲われても対処できない人たちを真っ先に襲います。「誰一人取り残さない」という約束の実現には、水危機に対し今すぐ行動を起こすべきです。

世界の食料安全保障と栄養の現状2023年報告:農村-都市の連続体における、都市化、農業・食料システム変革、そして健康的な食生活ー要約版
2023/07/12
本書の原文は、国際連合食糧農業機関(FAO)によって発行された『The State of Food Security and Nutrition in the World 2024: In brief』であり、日本語版は(公社)国際農林業協働協会が作成した。翻訳に不一致がある場合には、原文が優先される。本書において使用している名称および資料の表示は、いかなる国、領土、市もしくは地域、またはその関係当局の法的地位に関する、またはその地域もしくは境界の決定に関するFAOのいかなる見解の表明を意味するものではない。特定の企業、製品についての言及は、特許のあるなしにかかわらず、言及のない類似の他者よりも優先してFAOに是認あるいは推薦されたものではない。

世界食料農業白書2022年報告:オートメーションを活用し農業システムを変革するー要約版
2022/11/02
本書は、大規模な技術的変化が加速度的なペースで進んでいる農業分野の現状を深く掘り下げた報告書です。ほんの数年前には想像すらできなかった新しいテクノロジーが今、次々と登場してきています。例えば家畜生産では、搾乳ロボットや家きん給餌システムなど、家畜への電子タグ付けに基づいた技術の導入が一部の国で増えつつあります。全地球測位衛星システム(GNSS)を利用することにより、トラクターや肥料散布機、農薬散布機の自動操縦など、作物生産の自動化が可能になりました。より高度な技術も、あらゆる分野の市場に投入されつつあります。作物生産においては、除草ロボットなどの自律型マシンの商品化が始まったほか、無人飛行機(いわゆる「ドローン」)が作物管理や施肥/農薬散布作業などのための情報収集に使われています。水産養殖の分野では、自動給餌技術や監視技術の導入が進められています。林業では現在、木材の伐採と輸送に関わる機械の自動化が主要な目標となっています。最新テクノロジーの多くは、精密農業、すなわち情報を活用して投入資材と資源利用の最適化を図る経営戦略を促進するものです。

2022年世界食料デー「誰一人取り残さない:より良い生産、より良い栄養、より良い環境、より良い生活」
2022/10/11
世界食料デーは、国連が定める国際デーの中でも最も活発に取組みが行われる日の1つです。150に及ぶ国々で、何百ものイベントや取組みが開催され、政府や企業、NGO、市民社会、メディア、一般の人々、そして若者が共にこの日を祝います。だれ一人取り残すことなく、飢餓に苦しむ人々や全ての人に健康的な食事を確保するために、世界的な認識と行動を促します。

世界の食料安全保障と栄養の現状 2022年報告:健康的な食事がより手頃な価格で手に入るよう食料・農業政策を見直す―要約版
2022/07/06
本書の原文は、国際連合食糧農業機関(FAO)によって発行された『The State of Food Security and Nutrition in the World 2022: In brief』であり、日本語版は(公社)国際農林業協働協会が作成した。翻訳に不一致がある場合には、原文が優先される。本書において使用している名称および資料の表示は、いかなる国、領土、市もしくは地域、またはその関係当局の法的地位に関する、またはその地域もしくは境界の決定に関するFAOのいかなる見解の表明を意味するものではない。特定の企業、製品についての言及は、特許のあるなしにかかわらず、言及のない類似の他者よりも優先してFAOに是認あるいは推薦されたものではない。

世界農業遺産認定による地域経済効果に関する調査 成果概要
2022/06/21
本概要は、世界農業遺産の経済効果について三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が実施した簡易的な調査の報告書を要約したものです。 日本で世界農業遺産が認定されてから10年が経つ今、本調査では改めてその経済価値に焦点を当て、同価値を測るための測定対象を整理するとともに初期的な分析を行いました。また、持続可能な世界農業遺産の保全に向けて、収入を生み出す機会や認定地域の主要作物及びサービス等への経済効果を分析し、認定後の地域が直面している課題や将来の世界農業遺産の活動への提言をまとめました。

世界農業遺産認定による地域経済効果に関する調査 報告書
2022/06/21
本報告書は、世界農業遺産の経済効果について三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が実施した簡易的な調査をまとめたものです。 日本で世界農業遺産が認定されてから10年が経つ今、本調査では改めてその経済価値に焦点を当て、同価値を測るための測定対象を整理するとともに初期的な分析を行いました。また、持続可能な世界農業遺産の保全に向けて、収入を生み出す機会や認定地域の主要作物及びサービス等への経済効果を分析し、認定後の地域が直面している課題や将来の世界農業遺産の活動への提言をまとめました。
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Assessment on Regional Economic Impacts as a Result of the Globally Important Agricultural Heritage Systems Designation - Summary of Results
2022/06/20
This is the summary version of a report on the rapid economic assessment of Globally Important Agricultural Heritage Systems (GIAHS) in Japan. The assessment was conducted by Mitsubishi UFJ Research and Consulting Co., Ltd. The full report is available in Japanese.

世界食料農業白書 2021年報告:ショックやストレスに対する農業・食料システムのレジリエンスを高めるために―要約版
2021/11/30
『世界食料農業白書 2021年報告―要約版』は、食料サプライチェーンの脆弱性と、農村世帯がリスクとショックにどのように対処しているかを分析するとともに、レジリエンスの構築によって、効率性と包摂性とのトレードオフをいかに最小限に抑えるかについても論じています。そして、食料サプライチェーンのレジリエンスを高め、農業・食料システムにおける生計を支え、混乱に直面してもすべての人に十分で安全かつ栄養のある食料への持続的なアクセスを確保する政策についての手引きを提供しています。

世界の食料安全保障と栄養の現状 2020年報告: 健康的な食事を手の届くものにするための フードシステムの変革ー要約版
2021/10/01
本書の原文は、国際連合食糧農業機関(FAO)によって発行された『The State of Food Security and Nutrition in the World 2020: In brief』であり、日本語版は(公社)国際農林業協働協会が作成した。翻訳に不一致がある場合には、原文が優先される。本書において使用している名称および資料の表示は、いかなる国、領土、市もしくは地域、またはその関係当局の 法的 地位に関する、またはその地域もしくは境界の決定に関するFAO のいかなる見解の表明を意味 するものではない。特定の企業、製品についての言及は、特許のあるなしにかかわらず、言及のない類似の他者よりも優先してFAO に是認あるいは推薦されたものではない。

世界食料農業白書 2020年報告―要約版
2021/03/25
本書は、灌漑農業における「水欠乏」と天水農業におけ る「水不足」の規模や、これらの影響下にある人口の最新の推定値を示しています。 明らかになったのは、国家間で水制約の状況に大きな隔たりがあるだけでなく、国内 地域間でも大幅な空間的ばらつきがみられるという事実です。こうしたエビデンス は、各国が水問題の性格や程度はもとより、農業生産システムのタイプや国の発展レベル、政治体制といったさまざまなファクターに応じて適切な政策や介入策をいかに 決定していくかといった論議に役立てることができます。こうした考察を踏まえ、本白書は、農業における水制約の打開と、効率的で持続可能かつ公平な水アクセスの確保 に向けて、各国が政策や介入策を適切に優先づけていくための手引きを提供しています。


栄養をめぐる課題:世界の栄養課題にフードシステムを通じた解決を
2020/12/15
この出版物は、栄養過多および肥満が世界的に増加傾向にあり、どの地域においてもこれを覆すことができていないという事実を受け作成されるに至る。現在の食料システムは、あらゆる形態の栄養失調、つまり栄養をめぐる課題に対処するために必要とされる健康的で持続可能な食事を提供していない。本出版物は短く簡潔な形で、国会議員を含む政策立案者を対象にしており、栄養をめぐる課題や栄養を議題として取り上げ続けるために何ができるかについての情報を提供している。

育て、養い、持続させる。 共に。ー 未来をつくる私たちのアクション。
2020/10/21
FAOの創設からの75年間で、世界の貧困、飢餓、栄養不良との闘いは大きく前進しました。農業の生産性とフードシステムも目覚ましい発展を遂げました。その一方で、あまりにも多くの人々がいまだに脆弱な状態に置かれています。20億を超える人々が、十分な量の、安全かつ栄養のある食事を日常的に摂ることができていません。さらに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックという新たな懸念が加わり、食料安全保障、栄養、生計面でこれまでに実現された重要な進展が後退する恐れが生じています。今こそ、私たちのフ ードシステムや経済、社会的な支援体制をむしばみ続けている根強い不平等と非効率の是正に取り組むべき時です。より良い復興に向けて取り組む時なのです。


FAOのCOVID-19 対応・回復プログラム
2020/09/26
この文書は、幅広いパートナー機関との新たな連携のために、FAOの「COVID-19対応・回復プログラム」の概要を紹介します。FAOは、パンデミック下とその後の両方の状況において、全ての人々に栄養ある食料を確保するための迅速で調和のとれたグローバルな対応に向け、13億米ドルの初期投資への支援を要請しています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックに対応し、世界の飢餓に終止符を打ち、そして全ての人のより良い未来を創造するために、FAOと共に取り組むことへのご関心のある全ての機関・政府に、ご協力を呼び掛けています。


世界食料農業白書 2019年報告:さらなる食料ロス・ 廃棄の削減に向けて―要約版
2020/07/03
『世界食料農業白書 2019年報告―要約版』は、食料ロス・廃棄に焦点を当てた本報告書の最新の調査結果をまとめ、介入に向けた手引きを提供する。

世界の食料安全保障と栄養の現状 2019年報告:経済の低迷・悪化から 食料安全保障と栄養を守るー要約版
2020/07/03
『世界の食料安全保障と栄養の現状 2019年報告ー要約版』では、本報告書の主要メッセージと、主な調査結果がまとめられている。本書の第二部は特に、景気の低迷・悪化と食料不安・栄養不良との関係について焦点を当てる。