国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所

FAO駐日連絡事務所 日比 絵里子 所長


FAO駐日連絡事務所長に2020年9月13日付で就任した日比絵里子氏は、2011年にFAO入職、ローマ本部企画室にシニア・オフィサーとしての2年間の勤務の後、2013年からは紛争下のシリア事務所の所長、また2016年からはサモア独立国アピアのFAO大洋州事務所長として、大洋州14カ国を対象としてより栄養に配慮したフードシステムの構築貢献に努めてきました。

FAO入職以前は、国連人口基金(UNFPA)のニューヨーク本部、ウズベキスタン事務所、アジア太平洋地域事務所に勤めるなど、延べ29年超の国連経験があります。

上智大学法学部で法学士、英国レディング大学大学院で国際関係学修士号、米ワシントンDCジョンズホプキンズ大学大学院SAISで国際関係学修士号を取得しています。

 

日比絵里子所長より

2030年までの達成を目指す持続可能な開発目標(SDGs)の中では、飢餓とあらゆる形態の栄養不良の解消、そして食料安全保障の達成が掲げられています。しかし世界の飢餓人口は増加傾向にあり、その数値は6億9100万人以上に上ります。飢餓のみならず、肥満を含むあらゆる形態の栄養不良も世界各地で増加しています。これらの課題に対処するためには、より一層の国際的結束と協力が欠かせません。

日本は長年にわたり、FAOの通常予算への最大の貢献国の一つであり、開発途上国、とりわけその農村地域における持続可能な食料生産の促進と栄養レベルの向上、そして気候変動や社会不安、経済の脅威や危機に対する人々の生活のレジリエンス強化に向けた取り組みに多大な貢献をしてきました。

また日本は、国内にFAOの認定する持続可能な農業システムである世界農業遺産(GIAHS)を15地域有し、同時に、農業・食料分野に関連する最先端技術の開発や導入が進められているなど、世界的な持続可能なフードシステムへの変革のカギとなる技術や知識を多く備えています。

日本との連携を強化することは、世界の飢餓と栄養不良に終止符を打ち、持続可能な社会への道のりを加速させるために不可欠です。FAO駐日連絡事務所は日本から、農業・食料分野における国境を越えた技術・情報・資金面での協力をより一層促進し、日本国内での多様なアクターとの協力の下で誰一人取り残さない社会の実現に向けて全力で取り組んでまいります。

 

寄稿記事・関連記事