新型コロナウイルス感染症 飢餓への長期的影響の軽減に経済刺激策を
2020/05/01
ローマ-新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の健康上の緊急事態に加えて不況が迫りくる中、国連食糧農業機関(FAO)が新たに発表した政策ブリーフ(Policy Brief)では、飢餓と安全保障への長期的な影響を和らげるために各国が早急に対策をとる必要性を伝えています。
世界経済の見通しは細部でそれぞれ違いが見られますが、すべてに共通して歴史的な景気後退が指摘されています。国際通貨基金(IMF)は、1月の予測では2020年の世界の国内総生産(GDP)は3.3%成長するとしていましたが、現在その数値は
FAOは3億5 000万米ドルの支援要請 COVID-19の影響下、飢餓回避への緊急対応
2020/05/18
ローマ—国連食糧農業機関(FAO)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が壊滅的な影響を及ぼしうる食料危機状況において、飢餓撲滅と生計向上への活動をさらに拡大するために、3億5 000万米ドルの緊急支援要請を行っています。
このパンデミックの全面的かつ長期的な食料安全保障への影響は未だ明らかではありませんが、すでに急性の飢餓に見舞われている国々では所得の減少と食料価格の上昇に伴い、人々の食料へのアクセスがますます厳しくなっていることが判明しています。
農家の農地へのアクセスが阻まれる、あるい
世界で進む森林減少 生物多様性の保全に緊急の行動を
2020/05/22
ローマ/ナイロビ-5月22日に発表された「世界森林白書(SOFO)」最新版では、憂慮すべき速度で進んでいる森林の破壊と劣化に対して、世界の森林の生物多様性を保全するために緊急の行動が必要であることを伝えています。
「国際生物多様性デー」(5月22日)に発行されたこの報告書は、世界の生物多様性の保全が、私たちの森林との関わり合いとその利用方法に完全に依存していることを示しています。
この報告書は、国連食糧農業機関(FAO)が国連環境計画(UNEP)との初の連携のもと、また国連環境計画世界自然保全モニタリ
FAO事務局長 サバクトビバッタとの闘いは長引く
2020/05/22
ローマ-屈冬玉国連食糧農業機関(FAO)事務局長は、サヘル地域と南西アジアでのサバクトビバッタ被害への高まる懸念が、アフリカの角地域とイエメンで実施中の活動の負担を増大させていることを指摘し、バッタ制御への取り組みには時間がかかると警告しました。
FAOがサバクトビバッタへの緊急支援要請額を3億1 160万米ドルに引き上げたことを受けて、屈事務局長とマーク・ローコック人道問題担当国連事務次長 兼 緊急援助調整官は5月21日、FAO加盟国、地域機関、パートナー団体、その他の利害関係者向けの遠隔報告を開催し
食料政策への情報ツールを共同発表 FAO、GAIN、ジョンズ・ホプキンス大「より健康な世界のためのアライアンス」
2020/06/01
共同プレスリリース
ローマ/ボルチモア/ジュネーブー6月1日、国連食糧農業機関(FAO)、「栄養改善のためのグローバル・アライアンス(GAIN)」、ジョンズ・ホプキンス大学「より健康な世界のためのアライアンス(Alliance for a Healthier World)」は、利用者にやさしい新しいオンラインツールを発表しました。この情報ツールは、意思決定者がフードシステムを理解し、変革のための手段を特定し、選択決定を行う際に役立ててもらうために設計されました。
フードシステムは、農家、取引業者、加工
漁業管理のより広い適応を 最新の「世界漁業・養殖業白書」
2020/06/08
ローマ-国連食糧農業機関(FAO)による新たな報告書によると、世界の一人当たり魚介類の年間消費量は20.5キログラムという最高値に達し、今後10年間でさらに増加する見込みです。これにより、世界の食料安全保障と栄養における魚介類の極めて重要な役割が高まる中、この増加傾向を維持するためには、持続可能な養殖業開発と効果的な漁業管理が欠かせません。
2020年版「世界漁業・養殖業白書」によると、2030年の魚介類総生産量は、2018年から15%増の2億400万トンに増加し、これに占める養殖生産量の割合は現在の4
チュニジアの地域独特の農業システム、世界農業遺産に認定
2020/06/15
ローマ-チュニジアのガル・エル・メルハの潟湖にある伝統的なラムリ農業システムとジェバ・エル・オリアの空中庭園は、国連食糧農業機関(FAO)が認定する世界農業遺産(GIAHS)として認められました。チュニジアの農業システムが世界農業遺産の認定を得たのは、2011年に認定されたガフサのオアシスシステムに続き2回目です。
両地域は、栽培作物と在来動植物の生態系との深い結びつきを反映し、同時に伝統的な知識と生物多様性の保全を促進しています。 世界農業遺産としての認定は、地域コミュニティが将来世代のために地域の遺
韓国の伝統的な竹の栽培システム 世界農業遺産に認定
2020/06/26
ローマ-韓国の潭陽にある竹に基づいた伝統的な農業システムが、国連食糧農業機関(FAO)が認定する世界農業遺産(GIAHS)として認められました。 韓国の地域が世界農業遺産に認定されたのは今回で5回目です。
この認定地は、伝統的なアグロエコロジーの慣行に基づき、環境を尊重しながら自然と伝統的な農業慣行を結びつける、持続可能な農業アプローチの見事な一例です。
1 000年以上前に開始されたこの農業システムは、ティーツリーとキノコが竹と間作される、竹に基づいた多層構造の生産手法に依存しています。 景観管理に
マダガスカルでの慢性的栄養不良への闘いに連携
2020/07/10
マダガスカル政府は、日本政府からの資金援助とマダガスカル国内で活動をする国連機関からの技術支援を受け、同国で栄養不良が最も深刻な地域の1つにおいて、慢性的栄養不良へのより良い解決に向けた分野横断的な共同プロジェクトを立ち上げました。
アンタナナリボーアモロニ・マニア地域圏での慢性的な栄養不良との闘いに向けた2年間のプロジェクトへの協定が、7月9日に署名されました。マダガスカル政府を代表する農業畜産水産省(MAEP)は、同国保健省(MSP)、水衛生省(MEAH)、教育省(MEN)、国立栄養局(ONN)との
飢餓と栄養不良の増加傾向続く 2030年までの飢餓ゼロ達成危ぶまれる 国連の報告書
2020/07/13
健康的な食事の入手が経済的に困難である何十億人もの人々にこれらの食事を確保することは、何兆ドルもの経費削減につながる
ローマ―国連による年次調査において、飢餓人口が増加していることが明らかとなりました。 過去5年間で、新たに数千万人が慢性的な栄養不足の状態となり、世界各国であらゆる形態の栄養不良が課題となっています。
本日発表された「世界の食料安全保障と栄養の現状」最新版では、2019年に約6億9 000万人が飢餓に陥ったと推定されています。2018年からは1 000万人、過去5年では6 000万人近
FAOの新たなCOVID-19対応・回復プログラム 7つの重点分野を示す
2020/07/14
ローマー国連食糧農業機関(FAO)は7月14日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック下およびパンデミック後において世界的な食料の緊急事態を防ぎ、一方でまた食料安全保障と栄養の中長期的開発に取り組むことを目的とした、包括的な「新型コロナウイルス感染症対応・回復プログラム」を新たに発表しました。
FAOは、この新たなプログラムに必要な初期投資のために、12億米ドルの資金要請を行っています。
このプログラムは、7月14日に官民両セクターの参加の下で実施されたオンラインイベント「新型コロナ
世界で最も包括的な森林資源の分析 新たな形式で発表
2020/07/21
FAOの「世界森林資源評価(FRA)2020」は、詳細な地域および世界の分析結果を、新たな双方向性のデジタル形式で提供します。
ローマ-国連食糧農業機関(FAO)は7月21日、利用者にも使いやすい新たなデジタル形式で、最も包括的な森林評価を発表しました。
一般公開された「世界森林資源評価(FRA)2020」と、FRAでは初となる双方向性のオンラインプラットフォームには、236か国・地域に関する詳細な地域・世界レベルの分析が含まれています。
利用者は、国・地域をまたがって比較可能且つ一貫性のある60以
日本政府、バングラデシュへのCOVID-19緊急支援に連携
2020/07/21
バングラデシュ・ダッカ-国連食糧農業機関(FAO)と日本政府は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受ける、非常に脆弱なハオール(低湿地帯)地域のコミュニティに緊急支援を行う新たなプロジェクトを開始しました。
この事業では、感染拡大抑制への安全条件を確保しつつ、農業生産性を高め、農家が農産物を販売するのを助けることで、食料安全保障を強化する革新的な支援を提供します。
このプロジェクト「新型コロナウイルス感染症の拡大抑制に向けた、革新的なフードシステム・アプローチを通じたハオール地域コミ
FAOと日本、中央アジアでのバッタとの闘いに連携を継続
2020/07/28
タジキスタン・ドゥシャンベ-国連食糧農業機関(FAO)、日本政府、国際協力機構(JICA)、タジキスタン共和国の農業省は、タジキスタンでのバッタ管理を強化するための地域プロジェクトについて、その第2フェーズにおいても連携を継続します。
バッタ管理対策改善プロジェクトの合意は、宮下孝之駐タジキスタン日本国特命全権大使、FAOタジキスタン事務所のオレグ・グチゲルディエフ代表、田辺秀樹JICAタジキスタン事務所長により、7月28日に署名されました。
総額7億9 800万円(723万米ドル)規模の5年間の地域
FAOと日本、シリア難民とトルコ住民のアグリビジネス起業を支援
2020/08/05
トルコ・シャンルウルファートルコのブルサ県、イズミル県、シャンルウルファ県で次期職業研修が近く開始され、一時的な保護下にあるシリア難民と受入コミュニティのトルコ住民の小規模な農業食品ビジネスの立ち上げを支援します。このFAOのプロジェクトは、日本政府の資金提供を受けて実施され、職業技能や起業スキル、技術支援、そして基本ツールと資材を提供します。
このプロジェクト「雇用と小規模起業による自立した生計促進」の正式発足式には、FAOプログラムオフィサーのシーク・アハドゥザマン、シャンルウファにあるGAP農業研
アジア太平洋州諸国は食料安全保障と生計のための大胆かつ革新的な行動を約束
2020/09/04
バンコク/ティンプー-新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対策に焦点を当てたFAOアジア太平洋州地域総会
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による被害と慢性的栄養不良の影響からアジア太平洋州地域が復興するには、諸国間およびそれら国々のイノベーション、連帯、一貫性、強力なパートナーシップが必要です。
これは、国連食糧農業機関(FAO)の加盟国40か国以上による4日間の地域総会を締めくくる決定です。 民間セクターや市民社会の代表を含む約750人の参加者は、フードシステムをより持続可能
農産物・食品の世界貿易、過去20年間で倍増
2020/09/23
ローマ-国連食糧農業機関(FAO)が9月23日に発行した新しい報告書によると、世界の農産物・食品貿易は、1995年以降2倍以上に増加し、2018年には1.5兆米ドルに達しました。新興国と開発途上国の輸出が増加しており、世界全体の3分の1以上を占めています。
「世界農産物市場白書(SOCO):2020年報告」では、世界の貿易と適切に機能する市場は、包摂的な経済成長と持続可能な発展を促し、ショックへのレジリエンスを強化できることから、開発プロセスの中心にあると論じています。
屈冬玉FAO事務局長は発表にあ
食料ロス・廃棄の削減、食料安全保障と環境持続可能性の向上に不可欠
2020/09/29
ローマ・ナイロビ・ニューヨーク-9月29日、第1回食料ロス・廃棄啓発のための国際デーを記念する国際イベントで、国連食糧農業機関(FAO)、国連環境計画(UNEP)、そしてパートナー機関は、食料ロス・廃棄を削減するための取り組みを一層拡大しなければ、食料安全保障と自然資源の状況が大幅に悪化するする恐れがあるとし、皆に行動を促しました。
今日、約6億9 000万人が飢餓に陥り、30億人が健康的な食事をする経済的余裕がありません。飢餓は過去5年間増加しており、新型コロナウイルス感染症(COVID-19
FAO75周年 飢餓に終止符を打ち、世界を養う使命の重要性、今までになく高まる
2020/10/16
今年、世界食料デーに、国連食糧農業機関(FAO)の75周年を迎えます。
75年前の第二次世界大戦という大惨事をきっかけに生まれたFAOの掲げる、飢餓に終止符を打ち、世界を養うという使命は、今日世界的に広がるもう一つの惨事、つまり新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、一層重要性を増している、とFAO事務局長屈冬玉は述べました。
これまでの活動を通して、世界、そしてFAOは、より多くの食料を生産することから始まり、その生産による環境負荷の課題に対応した規制の枠組設定、さらに動物
FAO、食料連盟を立ち上げ 食料へのアクセス向上、持続可能な食料・農業システムを目指す
2020/11/05
ローマー11月5日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による健康上の国際的な緊急事態が、世界の壊滅的な食料危機の引き金とならぬよう、協調した行動が必要であるという支持の下、国連食糧農業機関(FAO)は正式に、食料連盟(Food Coalition)を立ち上げました。
「ネットワークのネットワーク」である食料連盟は、多様なセクターや関係者が自発的に参加し、世界の食料アクセスの確保、農業・食料システムのレジリエンス向上、そしてより持続可能な方向性の推進に向けて、革新的なイニシアチブを支援するための