
FAO、JAXAと連携協定を締結
2020/01/23
このパートナーシップは、世界の森林やマングローブ、泥炭地を監視するためのFAO地理空間ツールキットに、強力なLバンドレーダのデータを追加
つくば・ローマーFAOは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)との連携によって地理空間監視ツールキットの規模や対象範囲を強化し、森林や土地利用の評価に関するプラットフォームの使いやすさの向上を目指します。
本日署名された3年間にわたる協定によって、FAO加盟国やその他のデータ利用者はFAOの森林監視用プラットフォームを通じてJAXAのデータセットやグラウンドトゥルース(

日本とFAO、スマート農業の拡大と世界の栄養の変革を目指す
2020/02/05
第4回日・FAO年次戦略協議では、相互支援、民間セクターの関与、最先端ソリューションが焦点
東京―1月21日(火)、国連食糧農業機関(FAO)と日本政府は、第4回日・FAO年次戦略協議を開催、昨年のパートナーシップの進捗状況を検討し、今後の共通の優先事項におけるさらなる連携について話し合いました。
ダニエル・グスタフソンFAO事務局次長(プログラム担当)は、外務省と農林水産省との会議でFAOを代表し、髙林宏樹 外務省経済局経済安全保障課長と郷達也 農林水産省国際部国際機構グループ参事官が日本を代表しま

FAOと京都大学、食料廃棄の削減に連携
2020/02/19
2019年、大学キャンパスの食堂での食料廃棄物についての認識を高め、食料ロス・廃棄の削減に関する学生の知識と関与の向上を目的としたパイロットプロジェクトが、京都大学により実施されました。このパイロットプロジェクトの調査結果によると、キャンパスの食堂では食料の約20%が無駄になっていることが分かりました。大学キャンパスで最も無駄になっている食べ物は、副菜、お米、麺類、魚だということが調査結果の中で強調されています。
このプロジェクトにおける他の主要な活動は、2019年6月に実施された食料廃棄削減と教育に関

FAO、急性の飢餓に陥る4300万人の支援に9億ドルを要請
2020/03/12
東アフリカの農作物に被害を与える砂漠バッタの大群に世界的な注目が集まっている一方、国連食料農業機関(FAO)によると、他の多くの国や地域も深刻な食料安全保障の脅威に直面しており、支援を必要としています。
FAOは9日に発表された資金支援アピールで、ブルキナファソ、チャド、エチオピア、リビア、ミャンマー、シリア、イエメンを含む22か国において、増大する急性の食料不安のリスク下にあり脆弱かつ農業に依存している4300万人の人々を支援するための9億ドルを要請しています。
上記の内容は、2020年の国連人道統

ブラジルの伝統的な農業システム、世界農業遺産に認定
2020/03/13
ローマ ー ブラジル・ミナスジェライス州エスピニャソ山脈南部の伝統的な農業システムが、国連食糧農業機関(FAO)により、世界農業遺産(GIAHS)として認定されました。ブラジル国内でのGIAHS認定は、今回が初めてです。
山岳地帯に根ざし、エスピニャソ山脈独特の景観と生態系のモザイクからなるこの地は、センプレ・ヴィヴァスの花の採集が行われる場所であり、地球上で最も生物多様性のあるサバンナです。またこの農業システムは、地域の降雨量の調節に重要な役割を果たしています。
センプレ・ヴィヴァスの花の採集家とし

日本の中高生のセーブ・フード・イニシアチブの取り組み
2020/03/27
東京-1月12日、国連食糧農業機関(FAO)のパートナーの一つで、料理レシピのコミュニティウェブサイトを運営するクックパッド株式会社が実施するクリエイティブ・クッキング・バトルに、豊島岡女子学園の約30名の生徒らが参加し、食料ロス・廃棄の課題や、食料廃棄削減のために身近に楽しく実践できる取り組みについて学び合いました。
クッキングバトルでは、生徒たちは家庭から食品の残り物を持ち寄り、当日5つのグループに分かれて、別の生徒が持参した残り物を使って即興で料理を作り、審査員の先生方に革新的な料理を提供すること

新型コロナウイルス感染症の危機下、世界の食料供給網の存続が極めて重要
2020/03/28
【屈冬玉 国連食糧農業機関(FAO)事務局長による論稿】
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは、世界中の公衆衛生システムに甚大な負担をかけており、世界の最先進経済国では何百万人もの人々が、何らかの隔離生活を余儀なくされています。
人的被害の増大と、またこの流れを変えるための大規模な取り組みには、重い経済的負担をともなうことを、私たちは知っています。
豊かな国でさえも何百万人もの人々が食料不足に陥るというような、人的被害のさらなる高まりへのリスクを低減するためには、世界はフード

新型コロナウイルス感染症が食料貿易・市場に与える影響を緩和する―共同声明
2020/03/31
屈冬玉 国連食糧農業機関(FAO)事務局長、テドロス・アダノム・ゲブレイェソス世界保健機関(WHO)事務局長、ロベルト・アゼベド世界貿易機関(WTO)事務局長による共同声明
ローマ/ジュネーブー世界各地の何百万人もの人々が、自らの食料安全保障と生計を国際貿易に依存しています。勢いを増す新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの抑止措置の実施に向けて各国が動き出す中、これらの対策が食料供給に及ぼす悪影響や、世界の貿易と食料安全保障に対する意図せざる結果を最小限にとどめるよう、注意が払われな

食料危機下での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響に対処する
2020/04/08
2019年末から2020年初期にかけて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)(新たに発見されたコロナウイルスにより引き起こされた感染性疾患)の大流行は、世界中に急速な広がりをみせ、生命と生計に壊滅的な影響をもたらしています。 ウイルスの蔓延は大陸ごと、また国ごとに異なる形で進化し続けるために、2020年3月下旬時点、このウイルスが食料安全保障および農業関連フードシステムに与える影響についてはまだ完全には判明しておらず、これが今後数か月のうちに明らかになることはおそらくないでしょう。
明白なのは、

「食料危機に関するグローバル報告書」が食料危機の規模を提示 新型コロナウイルス感染症による脆弱な国々への新たなリスクも
2020/04/21
ブリュッセル、ローマ、ニューヨーク
共同プレスリリース発行機関:欧州連合(EU)、国連食糧農業機関(FAO)、国連人道問題調整事務所(OCHA)、国際連合児童基金(UNICEF )、アメリカ国際開発庁(USAID)、国連世界食糧計画(WFP)
4月21日、極度の飢餓の根本的な原因に対処するために取り組む国連、政府、非政府機関の国際的なネットワークが、今年の「食料危機に関するグローバル報告書」を発行しました。
食料危機に対するグローバルネットワークの報告書、主な調査結果、共同発行機関による声明、および

新型コロナウイルス感染症による食料安全保障と栄養への影響に関する共同声明
2020/04/21
国連食糧農業機関(FAO)、国際農業開発基金(IFAD)、世界銀行、国連世界食糧計画(WFP)
G20農業大臣臨時会合にて
ローマ、ワシントンD.C. - 4月21日のG20農業大臣臨時会合において、国連食糧農業機関(FAO)、国際農業開発基金(IFAD)、世界銀行、国連世界食糧計画(WFP)は、 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のもたらす食料安全保障と栄養への影響に関する声明を発表しました。
== 以下、FAO駐日連絡事務所による仮訳 ==
「新型コロナウイルス感染症のパンデミ
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新型コロナウイルス感染症パンデミック: 日本国内の皆さまへの主要メッセージ
2020/04/23
国連食糧農業機関(FAO)から日本国内の皆さまに向けた、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックにおける主要メッセージ
一般の皆さま
ご家庭に食料を過剰に備蓄する必要はありません。新型コロナウイルス感染症は食料生産に直接の影響を与えていません。
賢い買い物をしましょう。一度にあまりにも多くの生鮮食品を買うと、食料品が傷む前にすべて食べきることができず、食べ物だけでなく、お金も無駄にしてしまうことになります。
スーパーマーケットや食料品店、飲食店などでは、レジの列に並ぶ

新型コロナウイルス感染症 飢餓への長期的影響の軽減に経済刺激策を
2020/05/01
ローマ-新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の健康上の緊急事態に加えて不況が迫りくる中、国連食糧農業機関(FAO)が新たに発表した政策ブリーフ(Policy Brief)では、飢餓と安全保障への長期的な影響を和らげるために各国が早急に対策をとる必要性を伝えています。
世界経済の見通しは細部でそれぞれ違いが見られますが、すべてに共通して歴史的な景気後退が指摘されています。国際通貨基金(IMF)は、1月の予測では2020年の世界の国内総生産(GDP)は3.3%成長するとしていましたが、現在その数値は

FAOは3億5 000万米ドルの支援要請 COVID-19の影響下、飢餓回避への緊急対応
2020/05/18
ローマ—国連食糧農業機関(FAO)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が壊滅的な影響を及ぼしうる食料危機状況において、飢餓撲滅と生計向上への活動をさらに拡大するために、3億5 000万米ドルの緊急支援要請を行っています。
このパンデミックの全面的かつ長期的な食料安全保障への影響は未だ明らかではありませんが、すでに急性の飢餓に見舞われている国々では所得の減少と食料価格の上昇に伴い、人々の食料へのアクセスがますます厳しくなっていることが判明しています。
農家の農地へのアクセスが阻まれる、あるい

世界で進む森林減少 生物多様性の保全に緊急の行動を
2020/05/22
ローマ/ナイロビ-5月22日に発表された「世界森林白書(SOFO)」最新版では、憂慮すべき速度で進んでいる森林の破壊と劣化に対して、世界の森林の生物多様性を保全するために緊急の行動が必要であることを伝えています。
「国際生物多様性デー」(5月22日)に発行されたこの報告書は、世界の生物多様性の保全が、私たちの森林との関わり合いとその利用方法に完全に依存していることを示しています。
この報告書は、国連食糧農業機関(FAO)が国連環境計画(UNEP)との初の連携のもと、また国連環境計画世界自然保全モニタリ

FAO事務局長 サバクトビバッタとの闘いは長引く
2020/05/22
ローマ-屈冬玉国連食糧農業機関(FAO)事務局長は、サヘル地域と南西アジアでのサバクトビバッタ被害への高まる懸念が、アフリカの角地域とイエメンで実施中の活動の負担を増大させていることを指摘し、バッタ制御への取り組みには時間がかかると警告しました。
FAOがサバクトビバッタへの緊急支援要請額を3億1 160万米ドルに引き上げたことを受けて、屈事務局長とマーク・ローコック人道問題担当国連事務次長 兼 緊急援助調整官は5月21日、FAO加盟国、地域機関、パートナー団体、その他の利害関係者向けの遠隔報告を開催し

食料政策への情報ツールを共同発表 FAO、GAIN、ジョンズ・ホプキンス大「より健康な世界のためのアライアンス」
2020/06/01
共同プレスリリース
ローマ/ボルチモア/ジュネーブー6月1日、国連食糧農業機関(FAO)、「栄養改善のためのグローバル・アライアンス(GAIN)」、ジョンズ・ホプキンス大学「より健康な世界のためのアライアンス(Alliance for a Healthier World)」は、利用者にやさしい新しいオンラインツールを発表しました。この情報ツールは、意思決定者がフードシステムを理解し、変革のための手段を特定し、選択決定を行う際に役立ててもらうために設計されました。
フードシステムは、農家、取引業者、加工

漁業管理のより広い適応を 最新の「世界漁業・養殖業白書」
2020/06/08
ローマ-国連食糧農業機関(FAO)による新たな報告書によると、世界の一人当たり魚介類の年間消費量は20.5キログラムという最高値に達し、今後10年間でさらに増加する見込みです。これにより、世界の食料安全保障と栄養における魚介類の極めて重要な役割が高まる中、この増加傾向を維持するためには、持続可能な養殖業開発と効果的な漁業管理が欠かせません。
2020年版「世界漁業・養殖業白書」によると、2030年の魚介類総生産量は、2018年から15%増の2億400万トンに増加し、これに占める養殖生産量の割合は現在の4

チュニジアの地域独特の農業システム、世界農業遺産に認定
2020/06/15
ローマ-チュニジアのガル・エル・メルハの潟湖にある伝統的なラムリ農業システムとジェバ・エル・オリアの空中庭園は、国連食糧農業機関(FAO)が認定する世界農業遺産(GIAHS)として認められました。チュニジアの農業システムが世界農業遺産の認定を得たのは、2011年に認定されたガフサのオアシスシステムに続き2回目です。
両地域は、栽培作物と在来動植物の生態系との深い結びつきを反映し、同時に伝統的な知識と生物多様性の保全を促進しています。 世界農業遺産としての認定は、地域コミュニティが将来世代のために地域の遺

韓国の伝統的な竹の栽培システム 世界農業遺産に認定
2020/06/26
ローマ-韓国の潭陽にある竹に基づいた伝統的な農業システムが、国連食糧農業機関(FAO)が認定する世界農業遺産(GIAHS)として認められました。 韓国の地域が世界農業遺産に認定されたのは今回で5回目です。
この認定地は、伝統的なアグロエコロジーの慣行に基づき、環境を尊重しながら自然と伝統的な農業慣行を結びつける、持続可能な農業アプローチの見事な一例です。
1 000年以上前に開始されたこの農業システムは、ティーツリーとキノコが竹と間作される、竹に基づいた多層構造の生産手法に依存しています。 景観管理に