FAO.org

Home > FAO駐日連絡事務所 Liaison Office in Japan > ニュース > Detail
FAO駐日連絡事務所 Liaison Office in Japan

国連総会が「栄養のための行動の10年」を宣言

新鮮な食材を求める北京の買い物客
01/04/2016

FAOは栄養に向けた国際的な取り組みを活性化させる一躍と決議を歓迎

ニューヨーク-国連総会は今日、2016年から2025年までを、国連「栄養のための行動の10年」とすることを宣言した。FAOはこの決定を歓迎し、世界中で飢餓削減や栄養改善などへの行動を結集する大きなステップになるとした。

今日、8億近くが慢性的に栄養不足であり、20億人以上が微量栄養素不足に苦しんでいる。同時に5歳以下の1億5900万人の子どもたちが発育阻害(年齢に対して低身長)の症状を示している。また同じく5歳以下のおよそ5000万人の子どもが身長に対し低体重で、危険なほどの痩身である。一方で、19億人が体重過多で、このうち6億人が肥満である。また、ほとんとすべての国において体重過多、もしくは肥満の人数が増加している。

今日の決議は全世界での飢餓撲滅とあらゆる形の栄養失調を防止する必要性を認識するものである。「栄養のための行動の10年」はこうした問題や他の栄養に関連する差し迫った問題に、幅広いグループの当事者らが協働して取り組む包括的枠組みを提供する。

決議はFAO (国連食糧農業機関)とWHO(世界保健機関)に、WFP(国連世界食糧計画)、IFAD(国際農業開発基金)およびUNICEF(国連児童基金)と共同し、また、UNSCN(国連栄養常任委員会)や様々な関係者を包括的に含むプラットフォームであるCFS(世界食料安全保障委員会)と連携して、「栄養のための行動の10年」実施を先導していくよう求めた。

また、各国政府や、国際機関・地域機関、市民社会組織、民間セクターや学術機関を含むその他の関係者の積極的な参加を要請している。

「今回の決議は、栄養を持続可能な開発の中心に据えており、すべての2030アジェンダ(持続可能な開発のための2030アジェンダ)の達成には、食料安全保障と栄養の改善が必要不可欠であることを認識しています」とFAOのグラジアノ・ダ・シルバ事務局長は述べた。その上で、「子どもたちが必須の栄養素を摂取できないのであれば、学校教育の恩恵を十分に受けていないことになるのです。労働に従事する人々の食事が偏っていて、慢性的な疲労をかかえているとしたら、新興経済国は自国の可能性を最大限に引き出すことはできないのです。ですから、我々はこの『栄養のための行動の10年』を歓迎し、これを成功に収めることができるよう支援したいと思います」と付言した。

30か国と共に決議を提案した国連ブラジル政府常駐代表・アントニオ・デ・アギアール・パトリオッタ大使は、「『栄養のための行動の10年』は飢餓撲滅やあらゆる形の栄養失調を防止するイニシアティブや取り組み、また2030アジェンダの重要な要素を結集させる素晴らしい機会と考えています。国連機関、加盟国、市民社会組織、民間セクターがこの共同の取り組みに参加することを奨励します。このプロセスに参加し、各国の政策について情報を共有したり、また他の国や機関などから学ぶことを期待しています。」と述べた。

本日の決議ではその他、2014年にFAO と WHOが共催で開催した「第2回国際栄養会議」にて採択された「栄養に関するローマ宣言」および「行動のための枠組み」も支持された。

 

原文のリリースはこちら