国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所

海洋の持続可能な利用には違法漁業撲滅が不可欠

違法漁業防止寄港国措置協定は港湾関係者に、訪問船が全ての関連する漁業規則に従っていることを確認する権限を新たに与える
08/06/2017

ニューヨーク-世界の海洋は持続可能な開発アジェンダに対して、挑戦と解決策の双方を提供している。海洋管理に一層の注意を払うことは、現在と未来の世界食料安全保障や数億人もの生活にとって不可欠である。国連海洋会議でFAOのジョセ・グラジアノ・ダシルバ事務局長は述べた。

30億人以上が魚から重要な動物性タンパク質を摂取していて、3億人は海洋漁業で生計を立てている。その大半が小規模漁業に関連しており、多くの開発途上国において海洋や沿岸の地域社会および生態系を支えている。

ハイレベル国連海洋会議は持続可能な開発目標(SDGs)14“持続可能な発展のための海洋および海洋資源の保全と持続可能な利用の促進”の実施支援を目的としている。

ダ・シルバ事務局長は「持続的でないということは、多くのリスクを生むだけでなく、膨大な費用がかかるのです」と述べた。「今日、世界中の多くの漁業は、過剰な漁獲、低生産性、不十分な収益といった課題を抱えています」

こうした状況は一層悪化し、海洋魚資源のほぼ3分の1(生物学的に持続的ではない水準)が搾取され、さらに今後40年で3倍になるとしたうえで、関係パートナーが過剰漁獲資源の再生に協働で取り組めば、年間漁業生産量は約20%まで、年間320億ドル増加するだろう、とダ・シルバ事務局長は付言した。 

FAOは持続可能な開発目標(SDGs)14の中核をなす、2020年までに違法・無報告・無規制漁業を撲滅するという目標達成に向け、主要な役割を担っている。いわゆる違法・無報告・無規制漁業は年間漁獲量2600万トンに達し、海洋での全漁獲量の6分の1、約230億ドルに相当する。さらに、海洋資源の持続可能な利用に向けた取り組みを根幹から揺るがしている。

FAOの取り組み

違法・無報告・無規制漁業を厳しく取り締まるための世界的な取り組みは2016年、違法漁業防止寄港国措置協定の発効を機に一気に前進した。

FAOの枠組みの下で採択された協定は、EUをはじめインドネシア、アメリカ、小島嶼開発途上国の国々など現在、約50か国近くが締結、日本も今月、その一員となる。

続きのリリース原文(英語)はこちらより。